いちばん早く消耗したのはリストバンドだった
使うのがそろそろ厳しくなってきたといっても,主な理由は本体の消耗ではなくて,リストバンドの消耗だ.電子機器である本体をはめこんで腕に装着するためのリストバンドが徐々に摩耗していって,金属製のフレームがうっすら露出するようになってしまうのだ.
▲ ストラップが摩耗して右上に金属フレームがのぞいている |
実はいま使っている白いバンドは2つ目で,最初に付属していた黒いバンドも同じように摩耗が進んでしまった.だいたい1年ちょっとで画像のような状態になる.
また,腕に密着して汗や皮質に触れ続けるせいで,白いリストバンドだとちょっとずつ黄ばみが目立つようになっていくし,黒は黒で黄ばみこそ見えないもののスリキズでだんだん薄汚れた外見になっていく.
画像のような状態なので,まだまだ使うのに支障をきたすほどではないけれど,あと半年もたてばさらに本体の金属部が露出してしまうだろう.
スペア品が手に入るなら,また3つ目のバンドを買って付け替えればいいのだけれど,ソニーストア公式ではすでに取り扱いが終わっているし(ソニーストア大阪の実店舗にもない),アマゾンなどに出回っている商品もプレミアム価格になってしまっている.
▲ ソニーストアでの取り扱いはとっくに終了 |
▲ 2017/8/16現在アマゾンで見つかったリストバンドは冗談みたいな価格 |
というわけで,ぼくの場合,SmartWatch3 の製品寿命にいちばん大きくひびいたのはリストバンドだった.
その点では,メタルバンドに切り替えた人たちは,もうちょっと長く使い続けられるだろう.
もちろん本体もそれなりに痛んでる
2年以上も使っていれば,さすがに本体も痛んでくる.とくに顕著なのが充電に使う micro USB 端子のカバーだ.よれよれになって端子にかっちりはまらなくなっている.
▲ micro USB 端子のカバーがだいぶ傷んでいる |
一方で,いかにもキズがつきそうなディスプレイ部にはこれといってキズや故障は見られない.保護フィルムにいくらかスリキズがついているだけだ.スマートフォンやタブレットとちがって,うっかり落として割ってしまうリスクがないのも大きかった.
本体の外装では,端子カバーの傷みが目立つほかには,これといって使用にさしつかえるトラブルは起きていない.
バッテリーは意外にヘタっていない
スマートフォンと同じようにリチウムイオン電池を毎日繰り返し充電して使うスマートウォッチなので,バッテリーの消耗は早いだろうと予想していた.ところが,意外にも電池はそれほどヘタっていない.Android Wear の OS が改善したおかげもあるかもしれないけれど,相変わらず1日ちょっとはバッテリーが持続する.これは使い始めた当初とそれほど変わらない.最初も1日半はもつけれど2日はもたないていどだった.
▲ ある日のバッテリー残量推移.いまでも一日はもつ. |
次にウェアラブル端末を買うとしたら――
とりあえず,バンド部はステンレス製のものを選ぶか,そちらに付け替えられるものを選択する方がよさそうだ.スペアパーツをいくつか確保しておくという手もあるけれど,それはそれで無駄になってしまうかもしれない不安がある.
「というか,まだウェアラブル端末を使う気でいるの?」――うん,まあ,たぶん.
スマートウォッチや活動量計など,この手のデバイスはいっときよく話題にされたけれど,いまではだいぶ盛り下がっているようだ.
- Brandon K. Hill「ウェアラブルはオワコンなのか? Jawboneが倒産し、Fitbit, GoProも絶不調」(freshtrax, 2017年7月9日)
世間の動向はさておき,ぼくじしんは,「SmartWatch3 が寿命を迎えたあとどうしようかなぁ」と考えてみて,やっぱり「こういうやつ」が必要そうだなぁと感じている.
「こういうやつ」とは,具体的にはこういう機能をもつやつだ:
- 振動によるアラーム機能.アラームを曜日・時刻べつに何パターンも設定できて,音ではなく振動で起こしたり知らせたりしてくれる.意外かもしれないけれど,SmartWatch3 でなにより恩恵を感じたのはアラーム機能だった.人間,腕首にまきつけてるモノがぶるぶる振動すると,いかにねぼすけであってもほぼ確実に起きられるらしい.また,音を出すアラームだとたとえば電車内などで他の人たちの迷惑になってしまう.その点,そもそもスピーカーのない SmartWatch3 は安心してアラーム機能を活用できた.ぼくの場合には通勤電車を早朝に利用していて,しかもうっかり寝過ごすとその日のスケジュールがとても厳しくなってしまうので,アラーム機能は本当にありがたかった.主観的には,SmartWatch3 を使いつづけている理由の8割くらいはアラームにある.(いやまあ,そもそもこういう生活ペースをしないですめばなによりなんだけども)
- 通知機能.連携しているスマートフォンから最低限の通知を受けられることで,移動中などにいちいちスマートフォンを取り出さずに手元をチラっと見てすませられるのはそれなりに便利だった.もっと正確に言うと,できるだけスマートフォンの「お守り」をしないでおける利用スタイルのために役立った.
- お手軽な運動のおとも.腹筋・腕立て・スクワットといったかるい筋トレをやったりジョギングしたりするのに,わざわざスマートフォンをもたなくても手首の端末だけで計測・記録ができるのはありがたい.
- 時間がわかる.こう言うとバカみたいだけど,時計は便利だ.また,キッチンタイマーにも使えるし,ポモドーロテクニックにも使える.
他方で,グーグルの Android Wear やアップルの WatchOS ががんばって追求してる音声コマンド,音声アシスタントの機能にはそれほど魅力や便利さを感じない.少なくとも,SmartWatch3 では恩恵を感じなかった.ウェアラブル端末はあんまり「スマート」でなくていいといまのところは思ってる.
あ,そうそう.SmartWatch3 でいちばんキツかったのは,いかにもガジェット然とした物体を腕につけてる恥ずかしさだったよ.
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