検索してみると,こういうツイートがでてくる:— Akihiko Koizuka (@koizuka) 2016年5月26日
「アグリーです」って日本語、agreeじゃなくてuglyに感じる
もとをたどると,こういう話があったようだ:仮に「その意見、僕はアグリーです」と言われたら、普通 agree (自動詞)じゃなくて ugly (形容詞)だと思うのが正常な解釈のはずなので、「その意見、僕はアグリーです」は相当偏差値低いなと思うだけだなあ。— 松下哲也(求職中) (@pinetree1981) 2016年5月26日
「その意見」と前置きがあるのだから,カタカナ語の「アグリー」が agree ではなく ugly に対応すると解釈する余地はない.元のはなしも,agree/ugly 談義も,そろってどうでもいい話だ.商談で先方の元広告マンのオッサンが突然艶のある低い声で「その意見。僕はアグリーです」と発言して(エッなにコイツ…賛成って言えよ…)みたいな空気になったんやけど、そしたら弊社の中途社員がメチャ真面目な顔で「一点確認させてください。アグリーってなんですか?」と言い出して地獄っぽかった— 眞駒 (@ameni__) 2016年5月19日
ともあれ,英語の agree と ugly に関して言えば,聞き違いは起こりにくいだろうと思う.
ねんのため,Oxford Advanced Learner's Dictionary を参照してみよう:かりにぼくら日本語話者が L/R を区別して発音できなくても,「醜い」の ugly と「同意する」の agree が聞き間違えられるおそれはあんまりないと思うよ.強勢の位置も母音もちがうんだから.— optical_frog (@optical_frog) 2016年5月26日
「はず」ではなく,てきとうな辞書をひけばすぐにわかるし,たんに強勢の位置がちがうだけでもないこともわかる.そもそも ugly の語末は [i] なのだから「アグリー」などと伸ばさない.これ確か、「ア」にアクセントだとuglyで「リ」だとagreeだったはず >rt— 666_2bytemoji (@666_2bytemoji) 2016年5月26日
さらに,品詞が動詞と形容詞でちがうのだから生起できる位置も大きく異なる.発音をわきにおいても,英語でなにか話しているのであれば,この2つが混同されうる文脈はいっそう限定される.
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