2018年11月5日月曜日

SurfaceGo 3週間後のメモ

マイクロソフトさまの SurfaceGo [Amazon] がほどよくコンパクトで USB type C からの充電もできてモバイル的には実にジョリーグッドな一品に思えてならずしばらく物欲を持て余していたわたくしであったが,このたび思い切って 128GB モデルの購入に踏み切ったのであった.

要点

  • すでにOffice付きでも 6万円前後で新品同然のものが出回っている.
  • キーボードの打ち心地はよく配列も標準的.
  • 大きめのタッチパッドはすばらしい.
  • ペンは「ペーパーライク」フィルムと併用すると鉛筆っぽい書き味になる.
  • 少なめのストレージは micro SDカードで補える.

買っちった

10月14日に「じゃんぱら」で売ってたほぼ未使用の中古品を 62,800円(税込)で購入.

▲ ほぼ新品で入手できた


なぜか日本でもれなく抱き合わせになってる Office Home & Business 2016 も未使用のままだった.これがなければ本体 5万円台だったんじゃないかと思うといまいましい.注意書き(写真)にあるように,ネットオークションなどで転売するのは契約違反だそうだ.

▲ 付属の Office Home & Premium 2016.封を切っていない状態だけど転売や他PCでの使用は契約違反.

タイプカバーもアルカンターラ素材の未使用品がちょうどよく在庫にあるとのことで,あわせて購入.10,800円(税込).

というわけで,合わせて 73,600円(税込)で本体とタイプカバーを揃えることができた.

これまで持ち運び用途にサブ機として使っていた Surface Pro4 (core i5, 256GB) は,入れ替わりに下取りに出した.本体52,000円とアルカンターラ素材タイプカバー 4,000円での円満ドナドナ.「3万円半ばくらいかなー」というぼくの予想よりは高値での買い取り価格になったおかげで,買い換え予算が余るうれしい展開になった.ありがとう,じゃんぱら様.

小柄なサイズ感はすばらしい

10インチディスプレイ搭載の小型ボディは,ほどよく小さい.バッグに入れてもほとんど荷物にならないし,出し入れもしやすい.膝に載せての作業も楽勝だ.バスや電車やベンチで取り出して使ってもあまり仰々しくならないのもうれしい.モバイル PC としての取り回しのよさはすぐれている.

▲ 左から Surface Go / Pro4 / Book 13インチ

▲ Surface Go(左)と Surface Book 13インチ(右)

▲ Go と Book を重ねてみたり.

▲ 端子は右側面に集まっている.左から 3.5mmステレオジャック,USB type-C,Surface Connectポート


「ペーパーライク」保護フィルムを貼る

ディスプレイの発色・明るさは良好だ.ただ,映り込みは強い.それに,Surface Pen でなにか書く/描くと,ツルツルすべるために書き味はあまりよくない.

そこで,映り込み軽減 & 書き味向上をねらって,紙のようなざらつきのある「ペーパーライク」保護フィルムを貼ることにした.複数の会社から出ているなかで,いまは MS Factory のフィルムを貼っている.実はこれで2枚目だ.1枚目は他社のペーパーライクフィルムを貼っていて,書き味も反射軽減もよかったのだけれど,バッグで持ち運んでいるあいだの振動でタイプカバーとこすれているうちに徐々にズレて少し剥がれてしまった.粘着力が弱かったようだ.今後 MS Factory のフィルムがどうなるかはわからない.

ともあれ,フィルムの反射軽減はまずまず.ディスプレイを消した状態で真正面に座っていても,暗くぼんやりと自分の顔らしき物体は映り込むものの,気になるほどではない.

▲ フィルムを貼った後の映り込みはこんな感じ.さすがにすぐ手前のモノはある程度映り込む.

▲ 30cmほどの距離でカメラを構えている.

ただし,反射を抑える反面,発色は少し悪くなる.ぼくはまったく気にならないけれど,この辺はお好みしだいだろう.

キーボードは小さいけれど無理なくタイピングできる

タイプカバーに搭載されているタッチパッドはかなり大きめで,タッチ反応も良好だ.マウスなしでもたいていの操作は快適にできる(ピクセル単位で操作するような細かい作業はさておき).

▲ タイプカバーキーボード.大きめのタッチパッドが搭載されている.

本体が小さい分,タイプカバーのキーボードは小さくまとめられている.どうしてもキーは小さくなり,キーどうしの間隔も狭くなるものの,しばらく文章を打っているうちに慣れてきた.3週間後の現時点では,ごく自然にタイピングできている.押し下げたときの感触もわるくない.

ただ,右上に配されてる小さな Del キーはタッチタイプでの押し間違いがよく起きている.左上の Esc キーも同様の押しにくいサイズだ.

▲ Del キーはこのサイズ
▲ Esc キーも小さい

方向キーも上下キーが左右キーの半分の大きさにしてあるオシャレ仕様で,見ためはキレイにまとまっているものの,使いやすくはない.とはいえ,SurfaceGo にかぎっていえば,こうしないと収まりきらず他のキーや配列そのものにしわ寄せがいってしまうのかもしれない.

▲ 方向キーの上下が小さく押しにくい
▲ 参考までに:Surface Book も上下キーはこうなっている

Surface Pen も新調した


これまで使っていた Surface Pen は,Surface Pro4 の付属品でいっしょに下取りにだしてしまったので,新しいペンも購入することにした.こちらは普通に Amazon 様で新品を購入.9,690円(税込).

Surface Pro4 世代のペンとちがって,クリップがなくなり,側面ボタンのサイズは小さく,塗装もなくなった.実はこのボタンの塗装がくせもので,半年も使っているとみるみる剥げていってしまうダメ仕上げだった.新しいペンはそこも地味に改善されているようだ.

▲ 旧ペン(上)と新ペン(下)
▲ 旧ペンの側面ボタンは塗装が剥げやすかった
▲ 旧ペン(シルバー).1年以上使うとこれくらい塗装が剥がれてしまっていた.

ぼくは絵を描くわけではないので,そちらの用途にこのペンと Surface Go の組み合わせがどれくらいすぐれているのかはわからない.ただ,OneNote で手書きメモを書くのはやりやすくなった.細かい字でも乱れないし,ラグもほとんど感じない.ペーパーライクフィルムと併用すると,かなり鉛筆っぽい感触になる.

ストレージ 128GB のやりくり: microSDカードで補う

購入したモデルは本体ストレージ SSD 128GB で,ぼくの普段の使い方だとちょっと心許ない.OneDrive に授業用の重い PowerPoint スライドやら素材用のファイルやらが大量にあって,オフラインでもすぐ使えるようローカルに保存しているからだ.

Windows10 Home に切り替えた直後の初期状態だと,空き容量は 102GB だった.これに各種 Office ソフトをはじめとしてあれこれインストールしていくと,どんどん容量は圧迫されていく.OneDrive のファイルを同期する余裕があるかどうか,あやしくなってくる.

▲ 初期状態で本体ストレージの空き領域は 102GB だった

さいわい,最近の Windows 10 だと別に裏技的なことをしなくても OneDrive のフォルダを SDカードドライブに設定できる.

そこで,足りない容量を補うべく,micro SDXC カード 200GB を購入.256GB じゃないのは,1GB 当たりのコストが大きくちがっているせいで,256GB だと割高になってしまうせいだ.

購入時の micro SDXC カードの価格はアマゾンだとこんな具合だった:


すると,1GB あたりのお値段はこうなるわけで:


128GB がいちばん安上がりで,24.8円/GB.200GB もこれと大差ない 25.3円/GB.ところが,256GB にするといきなり 31.2円/GB にハネあがる.「でも,価格差はどうせ 3,000円足らずだし気にしないよ」って人もいるだろうけど,ぼくは気にする人なのです.

意気揚々と micro SDカードを差し込んで,OneDrive の設定をすませる(詳しいやり方はてきとうに検索してくださいな).

で,2018年11月4日現在の空き容量はこんな感じ:


かなり余裕をもって使えている.ただ,当然の代償として,micro SD カードの読み書き速度にもたつきを感じることは多い.

また,micro SDカードの耐久性が心配なところではある.

バッテリーの持続時間は5時間~6時間

モバイル機として気になるバッテリーの保ち具合は,ふつうだ.ぼくの使用例だとだいたい5時間~6時間は使える.

また,いざとなれば USB ポートから普通のモバイルバッテリーで給電もできる.ただし,過大な期待は禁物で,Surface Go で作業しながらモバイルバッテリーで給電しても,だいたいバッテリー残量を現状維持できるくらいだと思っておいた方がよさそうだ.

追記: SurfaceGo の USB type C ポートは USB Power Delivery (PD)  対応なので,PD に対応したモバイルバッテリーから給電すると使用しながらでも充電される.

事務作業ていどなら処理能力もわるくないのでは?

Word での文章作成や PowerPoint スライドの編集といった事務的作業なら不満なくこなせる.プロジェクタにつないで PowerPoint スライドで動画を再生したりといったやや重いことをさせても,再生のもたつき・カクつきは起こっていない.

動画編集やゲームは試していないのでわからない.

モバイル PC としてバランスが絶妙

小型ボディで取り回しがよく,それでいて10インチディスプレイで作業スペースは十分に確保できて文章やスライドの作成に支障がでるようなことはない.バッテリーは連続使用でも6時間前後の持続が期待できて,USB type-C からの給電もできる.モバイル PC として気軽にあちこちに持ち運んで使ううえで,バランス良くまとまっている.

日本では Office 付属で価格設定が高めだったものの,未使用品や新品同然の品が6万前後で出回っているため,当初の割高感は薄れている.

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