2018年3月11日日曜日

言い間違いと打ち間違いの大きな違い?

Language Log “Slips of the fingers vs. slips of the tongue” から。

タイピングでの打ち間違いと、音声言語の言い間違いにはおもしろいちがいがあるそうな:
(…)言葉の言い間違いでとりわけ際立つ事実の1つは、統語範疇規則にしたがうという点だ。ある単語が誤って別の単語と入れ替わってしまうとき、たいてい、言わんとしていた単語と入れ代わった単語は同じ統語範疇に属しているのだ。名詞は名詞と入れ替わり、動詞は動詞と入れ替わる、という具合に同じ範疇で入れ替わる。
(Gary Dell, “Speaking and Misspeaking,” ch.7 in Introduction to Cognitive Science: Langauge, 1955; Language Log から孫引き)

一方、タイピングでは、統語範疇の異なる言葉に入れ替わる誤りがよく生じるとのこと(直感的にはたしかにそうだなと思うものの、上記のポストではいくつかの具体例以上の根拠は示されていない)。

Language Log のポストでは、Lieberman が「〔あくまで自然言語である〕手話の誤りは音声言語の言い間違いに近いだろう」とコメントしている。



0 件のコメント:

コメントを投稿