2014年9月11日木曜日

デリダを参照してる人たちが言う,言語の「引用と反復」ってなんのことなんだろ?


ずいぶん前に,ツイッター上で「『ぱふぉーまてぃびてぃ』ってどういう意味で使ってるの?」という議論があったとき(e.g. コレとかコレ),意味がわからんと思った発言:


先ほどの流れだと、言説が引用と反復を通じてその名付ける効果をうみだす作用をパフォーマティブな作用と呼んでいるのかなと。そしてパフォーマティブな作用をすることをパフォーマティビティと呼んでいるような気がします。
https://twitter.com/tummygrrl/status/212865456095240192
バトラーのジェンダー・パフォーマティヴィティの文脈ではそんな感じだと思いますよ。パフォーマティヴィティは、言語使用はそれ以前の言語の引用とその効果によって成り立つくらいだと思いますが。今、デリダの論文が手元にないので詳しく確認ができないのですが。
https://twitter.com/kazukazu881/status/212755027670990848
"[...] performativity must be understood [...] as the reiterative and citational practice by which discourse produces the effects it names."
https://twitter.com/tummygrrl/status/212766368850907139
だそうですわよ、奥様。 (J.Butler, _Bodies That Matter: On The Discursive limits of "Sex"_, NY & London, Routledge, 1993, 2.) あとは知らないわww
https://twitter.com/tummygrrl/status/212766773269889024

この人たちは具体例を1つも示していないので,どういうケースを記述するのに「引用」と言っているのか,まったくわからない.

(相手が抽象的な定義だけをえらい思想家の著作からそのまま引っ張ってきてその具体例を出してくれないときには,当人が自分の言ってることをよくわかってないんじゃないかと疑うことにしてる.)

0 件のコメント:

コメントを投稿