語学授業:ショートスピーチ/プレゼンの指導

いま担当してる英語の授業は,どれもスピーチ/プレゼン指導を主眼にしてるわけじゃないんだけど,毎回時間をとってスピーチ/プレゼンもやってもらってる.

やるからには,「そりゃ,話せ」で投げっぱなしにするわけにはいかない.最低限やるべきことを考えて試行錯誤してる.


Step. 1: クリアすべき項目を解説する

ふつうの学生さまは人前で話すことに慣れていないし,スピーチでなにをどう改善すればいいのかもわかっていない.たとえば,相手に声が聞こえているのかどうかとか,自分が相手を見ながら話しているのかどうかも,把握していない(というか,教員もそこは大差ない印象すらある).そこで,まずは改善すべき基本ポイントの解説から手をつける.

では,どういう点を最初の目標にすればいいだろうか.

▼ 最初の一歩に目指すこと:
  • 声の大きさ:後ろの席にいる人たちに聞こえているかどうか.
  • 視線:相手の方に顔を向けているかどうか.
▼ その次に目指すこと:
  • フィラー禁止:話のあいまに「えーと」「あのー」といった無意味な埋め草(フィラー)を入れない.(フィラーが多すぎる例:動画――Engadget Japan の人,ごめんね)
  • 間を入れる:重要ポイントやキーワードの前後に間を置く.
このくらいができていれば十分だ.この4点をいっきに導入すると学生さまも自分もたいへんなので,毎回1項目ずつ増やしていくといいだろう.

余談:口のうまさを見下す人たちもいるけれど,上記の4点は相手にとっての聞きやすさ・理解しやすさに関わる.そういうことを一顧だにしない人たちが文句を言ってはいけない.

Step 2: 教員が実演する

実際に,ダメなバージョンと上記の Tips を取り込んだバージョンを対比して,教員がやってみせる.また,決まったお題でスピーチ/プレゼンをやってもらう場合には,サンプルを教員が最初にやって見せて,その次の回で学生さまにがんばってもらう.

ここで教員の実演になんの説得力もないと指導もくそもあったもんじゃないけど,さいわい,ぼくの英語スピーチていどでも学生さまにはお褒めいただけるらしい.

Step 3: 聞いてる方の学生さまにもコメントを書いてもらう

担当の学生さまにスピーチをしてもらう一方で,話を聞く側の学生さまには少数のチェック項目についてスコアをつけてもらったり,一口コメントを記入してもらったりする.そうやって採点・コメントをつけていれば,自分がやるとしたらどのあたりに気をつけるべきか,あらためて考えてもらえるのではないかと期待してる.少なくとも,担当者が話している間,上の空にならないように誘導する意味はあるだろう.

クラスの雰囲気がわるいと,おそらくこのコメントすらまともにつかなくなるだろう.教員としてはそこをどうにか回避しないといけない.(けど,デフォルトで学級崩壊寸前みたいなどうにもならんクラスというのはある.)

Step 4: フィードバック

スピーチ/プレゼンをやった学生さまそれぞれに,他の人たちの採点・コメントをまとめてフィードバックする.

なお,採点・コメントは Google Drive の「フォーム」を使うようになってずいぶんと集約しやすくなった.


――とりあえず,こんなところ.


追記:E先生が同じ話題でブログ記事を書いてはる.「クリアすべき事項」について,ぼくが軽視しすぎてたな,と思ったのが次の3つ:

  1. 姿勢と手の位置
  2. 立ったり座ったりするときの動作
  3. 表情

どれも大事.

ちなみに,手の位置はおへその前あたりでかるく両手をにぎるのがぼくのおすすめ.

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