2017年12月31日日曜日

「お前だったのか、VAIO P の子孫は…」

むかしむかし、おしりのポケットにむりやり突っ込めなくもないようなでもやっぱり無理な感じの VAIO P という可愛らしい PC があったのじゃ。

スイと鞄に放り込みやすい小型筐体に変則的な横長8インチディスプレイを搭載、ちっちゃいけれどぽちぽちとタッチタイピングしながらけっこうな長文入力もできて、でも Atom CPU は絶望的なまでに非力で、しかもバッテリーが2時間ていどしか持続してくれないという、ハマるユーザーにはハマるけどそうでもない人には「どうすんだこのお高い産廃」っていうマシンじゃった……

クルーグマン:小都市の盛衰と「ギャンブラーの破産問題」

休暇を満喫中のクルーグマンが、経済地理ネタの短文を書いている。
  • Paul Krugman, “The Gambler’s Ruin of Small Cities (Wonkish),” New York Times, Dec. 30, 2017. (余談ながら、これまでクルーグマンがこういうネタを書いていたブログ The Conscience of a Liberal は終了して、NYT本誌コラムのページに統合されている)

お題は、「いったい現代経済で小さな都市はどんな目的に役立っているんだろう?」 思いつきをパパッと書きつけた感じだけれど、素人目にはけっこう面白いので、ちょっとご紹介。例によって、以下の文章は原文の議論をなぞってこそいるけれど忠実な「翻訳」ではないことにご留意いただきたい。

2017年12月23日土曜日

ハーフォードFTコラム: ロボットやAIがそんなにすごいならなんで生産性統計がさえないの?

ティム・ハーフォードせんせいが『フィナンシャル・タイムズ』に書いてるコラムは面白いものが多いので、ちょいちょい読んでいる。FTの記事は有料会員でないと読めなかったりするけれど、この連載コラムはFT掲載からしばらくたつとハーフォードせんせいのウェブサイトに全文公開されるので、ちょっとだけ鮮度が落ちるのさえ気にしなければ、そっちで読むのがおすすめ。

なんとなく気が向いたので、ひとつ紹介しよう。


注意書き: 以下の文章は、ハーフォードせんせいのコラムをおおよそなぞっているだけで「翻訳」ではないのでうかつに引用したりしない方がいいですぞ。

2017年12月22日金曜日

動詞 game は「抜け穴を探す」でいいんじゃないかな

まずは、実際の訳例を見てみよう:
バーゼル2からは、「目標を複雑にしても、ゲーム化を防ぐのは簡単ではない」という教訓が得られる。複雑かつ予期せぬ結果を生じさせてしまうようなかたちで、ゲーム化の対象になってしまうことがあるからだ。(ティム・ハーフォード『ひらめきを生み出すカオスの法則』; Tim Harford, Messy.)
べつに悪い訳ではなくて、言わんとすることは十分にわかる。それでも、「ゲーム化」はいまひとつピント外れな言葉に思える: どうしても、なにかをゲームのようにして楽しむとか、そういう語感が付いて回る。

2017年12月15日金曜日

2017年12月6日水曜日

タイラー・コーエンon『消費資本主義!』

経済学者のタイラー・コーエンがブログでジェフリー・ミラーのSpentをとりあげていた記事を『経済学101』に訳した:
まえにTwitterでhicksianさんに教えてもらって、1つ目の方は訳してあったんだけど、その後すっかり忘れてた。邦訳の刊行間近になってやっともう1つも訳した次第。

むろん、販促活動ですぞ。


2017年12月5日火曜日

にっき: まじめにくらしております

小休止ともいえる冬休みがはじまる26日までどうにかつつがなく乗り切るべく,日々のタスクをこまめにつぶしながら先送りゼロ体制で生きているよ.

「信用の可視化」(『消費資本主義!』の余白メモ)

ミラーせんせいは,クレジットスコア・信用格付けが堅実性の「メタ標示」になると考えている:
信用格付けは他人には直接参照できないし、知覚もできないけれど、購買力を大いに支えているため、もはやコレ抜きに中流のライフスタイルは成り立たない。よい信用なしに、車も住宅も手に入れられない。このため、そこそこの車や住宅を所有している人々は、間接的に立派な信用スコアを誇示している。それはつまり、堅実性を誇示しているということでもある。(『消費資本主義!』p.320)
いい車や住宅をもっている→それを購入できるだけの信用スコアがある→それだけの信用スコアを獲得できるくらい堅実である,というわけだ.

2017年12月2日土曜日

1月開始アニメ

おじさんがたのしみにしてるのは『ゆるキャン△』と『りゅうおうのおしごと!』だよ

にっき: iPad Pro での校正作業はらくちんだ

『消費資本主義!』では,編集者さまに可否を問い合わせたうえで再校のチェック作業を iPad pro でやった.短所もあるけれど,長所の方が上回るという手応えがある.

▲ PDF Expert の作業画面.赤ペンで修正指示を書き込んだり.

2017年12月1日金曜日

にっき: Windows版 Evernote 重い

プレミアムアカウントを2つも登録してるくらい Evernote くびったけの毎日だけど,このところとくに Windows 版の挙動が重い.新規ノート1つつくるのにも,白紙のノートが画面に現れてから編集可能になるまで数十秒も待たされる.これなら,いっそ PC ではウェブ版だけを使っていた方がよほど快適ってことになってしまう.(念のため:「データベースを最適化」は実行済みだよ)