2016年5月20日金曜日

アダム・スミス訳文のメモ(オチも教訓もなにもない)

稲葉振一郎『不平等との闘い』(p.17) で引用されていたアダム・スミス『国富論』の一節(大河内一男=訳):
ヨーロッパの君主の暮しぶりが勤勉で倹約な農夫のそれをどれほど凌いでいようと,その程度は,この農夫の暮しぶりが,一万人もの裸の野蛮人の生命と自由の絶対的支配者であるアフリカの多数の王侯の暮しぶりを凌ぐほど大きいとはかぎらない
対応する原文(こちらから参照した):
(...) it may be true, perhaps, that the accommodation of an European prince does not always so much exceed that of an industrious and frugal peasant, as the accommodation of the latter exceeds that of many an African king, the absolute master of the lives and liberties of ten thousand naked savages.
意味は明瞭だけど,訳して読みやすい文に落とし込むのはむずかしい.

山形浩生=訳 (pdf) ではこうなっている:
ヨーロッパの君主と勤勉で質素な百姓とを比べたときの暮らしぶりの差は、何万人もの裸の野蛮人たちの生命と自由を絶対的に支配する多くのアフリカの王さまとの暮らしぶりをその百姓の暮らしぶりがどれほど上回っているかという差に比べれば、それほど大きくはない可能性だってある




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