べつにこの疑問の答えをもちあわせているわけではないのであしからず.ともあれ,少なくとも *典型例* に当たらないのは間違いなさそうだ:
では,「ノンアルコール飲料」のカテゴリに麦茶やただの水が含まれるかどうかの判定はどうだろう?
この名称をいわば字義的にとった「アルコールを含まない飲料」という条件なら,麦茶や水はノンアルコール飲料のカテゴリに含まれることになる.他方で,もしもこのカテゴリに麦茶や水は含まれないと判定されるなら,その人は「ノンアルコール飲料」の条件をもっと狭くとっていることになる.
カテゴリに入れるかどうかのテストを日本語話者にやってもらえれば,ある程度の傾向はつかめるだろう.けれど,そのテストは「ノンアルコール飲料」の意味そのものを明らかにするとは言えないかもしれない――そのテストはこの名詞の意味そのものではなく,「ノンアルコール飲料」という名詞を字義的な意味で使うかどうかの *語用論的な傾向* を明らかにしているのかもしれない.
というようなことをラジオを聞きながら思った.
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