2014年10月28日に行われた財政金融委員会での岩田規久男日銀副総裁の発言を,一部のみ書き起こした.ソースは「参議院インターネット審議中継」の録画.
▼ 就任前の「2パーセント目標ができなければ辞任」発言について(34分47秒あたりから,36分17秒あたりまで.)
えー,昨年春の,あのー,副総裁の任命に関わる国会での承認の,所信声明では,2年経って,まあ2年,2パーセントの物価目標安定を,できなかった場合には,なにか自動的に辞めるというような,そのような説明に,理解されるようなことになってしまったことを,深くいま反省しております.で,[ヤジ] で,もうその当時もすでに反省して,それが,本当の責任の取り方ではないということで,えー,その,昨年の春の,副総裁就任の記者会見においてはですね,私の責任の取り方の説明を,次のようにいたしました.
[読み上げる]仮に――それは,昨年の春の就任のときの記者会見ですが――仮に2年程度たって,2パーセントの物価上昇が達成できない場合に,まず果たすべきは説明責任だということであります.そうした事態にいたった経緯も含めて,しっかりと説明していくなど,真摯に対応することが必要だと,いうふうに思っています.そして,その場合に,仮に説明責任を果たせないと,誰にも納得できないと,いうような説明である,ということであれば,そのときの最高の責任の取り方は辞職すること,という考えには,いまでも変わっておりません.ただ,繰り返しになりますが,まずは説明責任を果たすということが先決であるというふうに,それがわたくしの,真意でございます.
▼ 日銀法改正は必要だといまでも考えているか,との質問に対して(37分09秒あたりから38分13秒あたりまで):
あの,日銀法改正に関しては,あのー,就任前からですね,2パーセント目標というのを政府との間で,えー,きちっと設定するいう,それを主張しておりました.で,その点に関しては,きちんとそういう合意がなされておりますので,えー,日銀法の改正をあえてする必要はないと思っております.そして一部に,報道等でですね,わたくしが,日銀法改正にあたって,総裁や審議員がですね,説明責任がとおらない場合に,国会に解任権をわたす…えー,与えるべきだと,そういうふうにわたしが主張していると,いう報道等があります.また,そういうように理解されている,ということがありますが,わたしはそういうような主張をしたことがございません.えー,ニュージーランドはそういうことをしているけれども,日銀法[?]は,いずれにしても政策委員の合意で決めることですので,ひとりがなにか,責任をとって罷免されるというような改正はすべきでないと,いうふうに,ずっと申し上げてまいりました.
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