サブスクリプションでの聞き放題サービスもそれなりにべんりだけれど,それ以上に,ごく基本的なところで,Google Play Music では音楽を気楽に聴きやすい.(他の Apple Music や Amazon Prime Music などのサービスは利用したことがないので,それらとの比較は意図していない)
便利なところ
なにより便利なのは,手持ちの音楽・音声ファイルと Play Music の配信曲という大量のアーカイブをもとに,プレイリストを中心にローカル保存・端末間の同期の管理がやりやすいことだ.手持ちの曲はぜんぶアップロードする
まず,話の前提として,じぶんがもっている音楽ファイルの山はまとめて Play Music にアップロードしておく.アップロード上限は5万ファイルで,1ファイルあたりでは 300MB までなので,音楽マニアでないぼくのようなユーザーはいちいち上限を気にせず利用できる(2016年4月現在).むかしは,そうした大量のファイルを音楽プレーヤーにどれだけ入れられるかが大事だった.たとえば,手持ちの音楽アーカイブをほぼすべて iPod に入れて持ち運べるようになった感動を,ノンフィクション作家の松浦晋也さんが書いている:
- 松浦晋也「すべてのCDをポケットに」(2008年05月18日)
いまでも,ハイレゾ音源を音楽プレーヤーに入れて聞きたいという人たちは大勢いて,ウォークマンの上位機種や海外メーカーの高級機はそういう人たちに訴求している.でも,そっちはぼくがもとめる方向じゃない.
アーカイブをまるごと端末におさめておく必要はない.実際にふだん聞くのは,そのなかの一部だけだ.それだけをローカルに保存しておく.曲単位・アルバム単位やプレイリスト別でローカル保存指定できる.それ以外の曲を出先で聞きたくなった時には,データ通信を利用してもいい.
また,Android 4.4 以降の端末であれば保存先を本体ではなく micro SD カードに指定できる.ローカル保存で容量が圧迫されそうなら,そっちに逃がしてもいい.
プレイリストを編集すればかってに端末に曲も保存される
Play Music では,ユーザーがつくったあれこれのプレイリストごとにオフラインで利用できるようにするかどうかを設定できる.プレイリストを編集すれば,新規に追加した曲は端末にかってにローカル保存され,削除した曲は端末からも削除される.もちろん,再生順序もすぐに同期される.このおかげで,次のような使い方がらくにできる:
- Amazonなどで単品購入した曲を Play Music に追加し,適当なプレイリストにいれておく.あとはアプリがかってに端末に保存しておいてくれる.
- backspace.fm のようなポッドキャストの音声を PC でダウンロードし,Play Music のプレイリストに放り込んで,あとで都合の良い時間に聞く.音声はかってに端末に保存されるので,「聞こうと思っていたのにファイルがどこかにまぎれて忘れてしまう」といったことはなくなる.聞き終わったらプレイリストから削除すればいい.
- スマートフォンで聞きながらプレイリストを編集して,他の PC やタブレットでもそのプレイリストを聞く.
音楽ファイルを手動で(あるいは管理ソフトを経由して)端末に入れるやり方では,こうはいかない.スタンドアロンの音楽プレーヤーを使おうというきもちはすっかりなくなった.
聞き放題の配信曲から気になったものをプレイリストに放り込む
Play Music がおすすめしてくる「ラジオ」を聞き流して気に入った曲があれば,それをプレイリストに入れて聞き返す.Twitter などで関心をもった曲も,ふと思い出した曲も,検索してプレイリストに入れておく.気がむいたときには,すでに端末に曲が保存されていて,いちいち通信することなく電車内などで聞ける.とてもらくだ.
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