2015年10月31日土曜日

クロード・シャノン「バンドワゴン」

ツイッターに RT で流れてきた――
Quantum Toy さんのツイート

――というツイートを拝見して,当該の文書を見た.2段組1ページの短文だ.
  • Claude Shannon, "The Bandwagon," IRE Transactions: Information Theory, 1956. [LINK

冒頭1パラグラフはこんな感じ:
過去わずか数年で,情報理論は一種の科学的バンドワゴンになっている.出発点は通信エンジニアのための技術的ツールだったのに,いまや,科学報道にとどまらず一般大衆向け報道でも異例なまでに人口に膾炙している.その理由を考えると,ひとつには,計算機械,サイバネティックス,自動化といった流行中の研究分野とのつながりがある点があげられる.また,この情報理論という主題の新規性も理由の一端だろう.その結果として,情報理論の重要度は風船のようにふくれあがって,実際の到達度合いからかけ離れてしまっているのかもしれない.さまざまな研究分野で活動する我らが科学者諸賢は,伝え聞いた評判に引き寄せられたり,新たに科学的分析ができるようになった領域に引き寄せられて,みずからの問題に情報理論のさまざまな考えを応用している.応用されている分野を挙げると,生物学,心理学,言語学,基礎物理学,経済学,組織理論をはじめとして,多数にのぼる.ようするに,情報理論は,いまや酒の飲み過ぎのごとき受容状況にある.

シャノンらの情報理論が言語学に移入された件は,別ブログでかるく触れたことがあったっけ:

マイクロソフト Surface Book ちょうほしい

――ので,ついついレビュー動画を見てしまう.どうせ買えないのに.

出席カードとコメントはスキャンする

たぶん,いまでは多くの講師があたりまえにやってるんじゃないかと思う.

授業の出席カードは回収したその日にすぐスキャンしておく.授業直後にできるならその方がいい.

スキャンしておくと,紛失防止と取り回しのしやすさで講師にとっておトクだ:
  • 紛失防止:スキャンすることで,出席情報を紛失してしまう恐れを減らせる.
  • 紙の処分:たかが出席カードとはいえ,時間とともに分量が増えていく.スキャンしてしまえば紙のカードそのものは廃棄できる.
  • 管理Tips:ファイル名は "2015-10-31_授業名_回数" みたいな書式で統一して,それぞれの授業ごとのフォルダにふりわける.
  • もちろん,バックアップは確実にしておかないといけない.

また,コメントを書いてもらって講師がとりあげて間接的でも授業参加をすすめる一助にできる:
  • スライドに掲載して紹介:コメントは,学生の名前をふせて切り取って,授業の最初にスライドで紹介する(画像編集ソフトで必要なところだけカットしておけばいい).講師が疑問・質問を奨励している姿勢をわかりやすく伝えるのが大事.とくに,講師のミスについて指摘してくれた場合には,ていねいにフォローして感謝を伝えておく.
  • アナログの利点:出欠確認だけなら大学で導入している学生証読み取り方式を利用すればいいし,コメントをとるだけなら,たとえば Google Drive の「フォーム」を利用する方が楽だろうと思う.それでも紙のカードを利用しているのは,記入の気楽さと「落書き」のしやすさを重視しているからだ.
  • 発言ポイント:学生の発言を奨励しているので,たんなる質問も含めて発言ポイントをつけている.やり方はかんたんで,出席カードにシールをぺたぺた貼り付けるだけだ.

こうした作業をやると,けっこう時間をとられる.それがとりあえずの問題だ.


参考になる記事






2015年10月30日金曜日

あとで聞く: 「社会から消える方法」ポッドキャスト

社会から消失した人たちのドキュメンタリー・ポッドキャスト:
(via "A social vanishing," Mind Hacks, Oct. 23, 2015.)

語学授業スライドの例

試行錯誤を続けてる.

どちらも同じクラスで使ったスライドからの抜粋.指定の教科書があるので,それをどう扱うかに苦心してる.とくに,リーディング用の教科書は学生さまの習熟度に見合ってないのがつらい.
  • リーディングは,予習課題を Google Drive の「フォーム」でやってもらってから進めてる.
  • 語彙の強化は授業内でやって,間隔をおいて小テスト (Quiz) をやってる.
  • リスニング用の教科書は「キーワードさえ聞き取れれば問題に答えられる」つくりになっていて,講師が工夫しないとどうにもならない.(学生時代のぼくは,こういうタイプの教材が大嫌いだった.だって,それってほぼ英語がわかんないままで放置されるわけでしょ.)





2015年10月25日日曜日

楽しませようとすら思ってない

Twitter では多少なりとも他人が読むことを想定してるけれど,このブログではそれすらない.チラシの裏としてはそれでいいんだけど,ますますダメな人になってる感もある.

  • Evernote に行動ログを手作業でつけてる.ToDo をリストアップしてつぶしていくときに,「何時何分開始」「何時何分に完了」という記録をかんたんにつける.いちばん作業がのってるときにはまったくログを残していない.でも,たぶんそれでいい.避けるべきなのは,まるっきり気が乗らないときにもちょっとずつ作業を進めることで,そういうときにはちまちまとログをつけることが助けになる.それに,やるべきことが多くてかるくパニックになっているときは作業を整理するのがとても大事だ.手動ログの功徳は,やる気の底辺を上げることにある.
  • ヘッドホンはすっかりワイヤレス一択になった.いくらか涼しくなってきたので,通勤時に使うワイヤレスヘッドホンを,耳に乗せるコンパクトなやつから耳をすっぽり覆うヤツに切り替えた(暖かくなったらまたオンイヤーにする).お外でヘッドホンをつける恥ずかしさみたいなのは,もうどうでもよくなった.俺はつける,きみたちはつけない.おしまい.
  • 7月のおわり頃から So-net のプリペイド SIM を使い始めた.だいたいどこでも通信できる.大学によっては,学内の無線 LAN を非常勤講師が利用できないところもあるので,テザリングでPCからネット利用できるのが思った以上にべんりだった.(共用のデスクトップPCは利用できるけれど,そんなもん,使い勝手がわるすぎるのだ)
  • なんでそれがべんりかっていうと,授業用に Google Drive をあれこれと使うケースが多くなったからだ.授業内のクイズやら学生さまどうしの共同作業やらで利用してる.
  • ふだんよく聞いてるポッドキャストの backspace.fm で,snapchat って SNS を紹介してる(コレコレ).聞いてるかぎりでは,いよいよきわまった廃人ツールに思えるので,じぶんでは使わない所存.もう若者じゃないしね.

2015秋アニメ

無駄に忙しくしているせいで,アニメの視聴もままならない日々をおくっている.今期はじまりのアニメで,どうにか3話まで見たのは次のとおり.数字は個人的な「視聴のうれしさレベル」で,最高が 5.0 ってことでひとつ:

ワイヤレスプレゼンターを買い換えた:ロジクール R400t


▲ R400t(左)とR800(右)

PowerPoint のスライド送りに長らく愛用してきたロジクール R800 が故障したので,R400t に買い換えた.こちらの方が廉価版にあたる.アマゾンの価格を見ると,10月25日現在で, R800 は12,840円,R400 は 4,945円だ.(実はロジクールのスイス本社 Logitech のモデルがもっと安く販売されている: 2,950円.くそう.)

お値段の高い R800 の方が多機能ではあったんだけど,そうした機能がぼくにはほぼ不要なのがわかったので,今回はお安い方にした.R800 の主な追加機能は次のとおり:

  • タイマー機能: 指定の時間が過ぎると振動で通知する.べんりだけれど,実際にはまったく使わなかった.
  • グリーンレーザー: 赤いレーザー光とくらべて,たしかに見やすいと感じる.でも,そもそもレーザーポインタを使う頻度が少ないのもあって,価格差を考えるとそこまで価値を見いだせなかった.
  • LCD表示: バッテリー残量とタイマーが表示される.R400t の方はバッテリー残量がわかりにくい.

どちらのモデルも,手に持ってなじみやすい.バッテリーの持続時間は長く,毎日2~5時間ほど使用をつづけても1週間は十分にもつ.乾電池式なので,予備をカバンに入れておけばすぐに交換して対応できる.

難点を挙げるなら,レシーバーがやや大きい点だろう.ロジクールのマウス製品はレシーバーの出っ張り部分が6ミリ程度にまで小型化しているのに比べると,いかにも大きい.ノートPCを動かしたときにうっかりぶつけてUSB端子を壊さないか,気をつける必要がある.

R800 を購入したのは,2011年11月15日.4年近く使っていたようだ.故障といっても,たんにうっかり床に落としてバッテリーのふたを壊してしまっただけなので,それがなければもっと長く使えていただろう.ただ,経年劣化はある.ボタンの矢印などがだんだん消えていったのは別にいいとして,背面の樹脂が少しベトつくようになっていたのは少し不快だった.


2015年10月18日日曜日

Office Lensは簡易スキャンにべんりだ

配布された書類や学生の提出物などをがっつり保存するときにはドキュメントスキャナの ScanSnap S1500 を利用している.スキャンし終えたらすぐにバックアップをかけて紛失を防止する.

他方,ちょっとした連絡に受けとった配布物や提出前の書類の文面は,すぐにカメラで撮影しておくようにしている.その際,少しだけべんりなのがエッジ検知・傾き補正のできるアプリだ.

いま使っているのはマイクロソフトの Office Lens (Android).エッジの検出はかなりお利口に感じる.

読み取った画像の転送先に One Note しか選択の余地がない点が不満と言えば不満だけど,とにかくなくさないうちに保存できていればいいので,これでも用は足りる.

簡易読書メモにも使えるっちゃ使えるかな.たとえばこういう感じのページをメモっておきたいとして――


Office Lens で読み取ると,こんな具合に仕上がる:


解像度は端末のカメラ次第だけど,いまどきのスマホカメラは優秀だなと感心する(上記の写真は Xperia Z3 Compact で撮影した)


Twitter 自粛中

――といっても,べつに嫌気がさしたとか,トラブルが起きたとか,そういうわけではなく.

後期に入ってから教育まわりで無駄にいそがしくなってしまったのを期に,少し控えるようにしている.いったん Twitter のタイムラインを開くとついつい20分くらいズルズルと滞留してしまうクセがついているので,アプリを開かないようにしている.どうでもいいことは,ブログというチラシの裏に書き込めばいい.

べつにこれで生活が劇的に変わったわけではない.ただ,睡眠時間を確保しやすくなった感触はある.

2015年10月16日金曜日

「認知バイアス20選」@Business Insider




Business Insider Australia が,「意思決定をダメにする認知バイアス」を20項目みつくろって画像にまとめてる.『ファスト & スロー』あたりのおさらいにいいかも.

画像への直接リンクはこちら: 
(via "Biases and Decision Making," Ethical Systems.org, Oct. 15, 2015.)