要点
- 一般にマルチタスクが作業効率を下げるのは事実だろう.
- でも,ヒューレット・パッカードの「インフォマニア研究」とされてるものには要注意かな.
メモ本文
ダニエル・レヴィティンの一般書 The Organized Mind で,気になってた箇所をこっちにメモする:Just having the opportunity to multitask is detriment to cognitive performance. Glenn Wilson of Gresham College, London, calls it infomania. His research found that being in a situation where you are trying to concentrate on a task, and an e-mail is sitting unread in your inbox, can reduce your effective IQ by 10 points.
マルチタスクの 機会 があるだけでも,認知パフォーマンスには有害だ.グレシャム大学のグレン・ウィルソンはこれを「インフォマニア」と呼んでいる.彼の研究では,あるタスクに集中して取り組もうとしている状況で,インボックスでメールが未読のままになっていると実効的な IQ が10ポイント低下しうることがわかっている.
(Levitin, The Organized Mind, p.95)
なるほどなるほど.日常生活での実感にも合ってるし,おもしろい.
ただ,ここで引用されている研究には注意が必要っぽい.レヴィティンが参照してるものは次のとおり (p.413):