2014年8月31日日曜日

ワイヤレスだしノイズキャンセリングだし中古で6,990円だし:MDR-ZX750BN

2015年2月27日追記:後継機種の ZX770BN が発表された(記事).ノイズキャンセリングと Bluetooth 接続の機能は共通で,デザインが変更されているのが確認できる.]

中古で手に入れたソニーのヘッドホン MDR-ZX750BN [Amazon] がえらく優秀だった.そこそこしっかりした音を鳴らすヘッドホンに,Bluetooth ワイヤレスとノイズキャンセリング機能がつまっていて,その割に手頃な実売価格になってる.

2014年8月29日金曜日

"to the extent" の翻訳処理

イディオム的な構文 to the extent that S は,基本的には条件節のように訳せばいいと思ってる.「~であるかぎりにおいて」みたいな訳し方はできるだけ避けたい.

以下,自分がこれまでに訳した文章から to the extent がでてきている箇所をいくらか抜粋してみる.どれくらい他人の参考になるのかわかんないけど.

2014年8月26日火曜日

文献メモ:西山 (2004)「語用論と認知科学」

語用論の位置づけについて簡略に解説していて,ぼくがよくおすすめしてる文献:
西山佑司 2004.「語用論と認知科学」『認知科学への招待』.東京:研究社.

「メディアはメッセージ」なんて言わなくていいのに――松田『うわさとはなにか』(中公新書)

松田美佐『うわさとは何か』(中公新書,2014年),全体として面白い本なのだけど,マクルーハンを引用して「メディアはメッセージ」と述べている箇所がおかしい (pp.152-3).著者じしんはちゃんと自分が扱っている事例をわかってるはずなのに,マクルーハンに引き寄せようとして,無理がでてる.

2014年8月25日月曜日

文献メモ:ホーン & アボット (2012)「〈the, a〉: (不)定性と推意」


L. Horn & B. Abbott, "〈the, a〉: (In)definiteness and implicature." In William P. Kabasenche, Michael O'Rourke, and Matthew H. Slater (eds.) Reference and Referring. pp. 325-355. MIT Press, 2012.

40億語以上を含む現代アメリカ英語コーパス (http://www.americancorpus.org/) には,the の使用例[インスタンス]が2200万件も含まれている.次点の be に大差をつけた堂々の首位だ.同コーパスに the は15語に1語の頻度で登場する.その一方で,a/an は15位につけている (http://www.wordfrequency.info/).これを見れば,どんな意味理論であろうと,the の意味を正しくとらえるのが非常に重要だとわかる.その点では a も同様だ. 
本章では,英語の定冠詞と不定冠詞の対比を説明する近年の諸説を検討する.そうした諸説には次のようなものがある: 
(i) どちらも意味論的な意味は同一であり,ただ語用論の水準で異なっているだけだと分析する説.
(ii) その(語用論的とされる)相違はなじみ深さと新奇性 (familiarity and novelty) に関わると分析する説. 
本稿の主張では,こうした説はうまくいってはいない.ここでは,それに代わる説として,ラッセルの分析の改訂版を擁護する.この説によれば,the と a の相違は意味論的なものであり,そこには決定的に重要なものとして,唯一性 (uniqueness) が関わっている.本稿の分析は,Hawkins (1991) に触発されている.本稿は Hawkins の説を支持しつつ,追加の論証を行い,大幅な修正を加える.具体的には,[1] <the,a> が【情報提供度の尺度】(an informativeness scale) をなしており,[2] 不定冠詞はそれじたいは唯一性について指定されていないものの,その点が関連する場合には唯一性の欠如を推意する,という Hawkins の説に賛同する.だが,その一方で,唯一性は慣習的推意として意味論的に the に結びついているのであって,ラッセルや Hawkins が言うような伴立 (entailment) ではないと論じる.

メモ:クルーグマンの発言として出典不明のデタラメを広める岩上安身氏


「ジャーナリスト」を称する岩上安身(いわかみ・やすみ)氏を主な発信源として,ポール・クルーグマンが次のように言ったという話が,ごく一部で広められている:
2008年のリーマンショック以後、ノーベル経済学賞のポール・クルーグマンが言った言葉が忘れられない。
「この大不況を乗り切るためには惑星一個分の新たな輸出市場か、第三次世界大戦が必要だ」。
(参照:IWJ Independent Web Journal) 

2014年8月23日土曜日

文献メモ:チョムスキー「明示対象と明示行為に関する小論」


Noam Chomsky, "Notes on denotation and denoting." In Caponigro and Cecchetto (eds.) From Grammar to Meaning: The Spontaneous Logicality of Language. Cambridge University Press, 2013.

頼まれもしないのに訳した

2014年8月19日火曜日

メモ:クルーグマン「なんで戦争なんかやっちゃうのか」(2014年8月17日)

今日の『ニューヨークタイムズ』コラムで,クルーグマンがウクライナ情勢を中心に戦争の要因について述べている:

とくに現代で戦争はまったく割に合わないのだが,それでも戦争は起こっている.なぜだろう? クルーグマンが挙げるのは,国民全般の利益には完全に反していたとしても,戦争によってときの政権は大きな支持獲得ができる,というインセンティブだ.とくに経済不振のもとで,そこから国民の注意をそらすはたらきがあり,これは政権にとって大きな誘惑になりうるとクルーグマンは論じる.また,コラム末尾では,中国について懸念を述べている.

以下,かるく文章をなぞっておく:

2014年8月18日月曜日

文献メモ:スペルベル (2010) 「グル効果」("The Guru Effect")

Dan Sperber (2010) "The Guru Effect," Review of Philosophy and Psychology 1 (4):583-592. [PDF]


アブストラクト:

表現が曖昧模糊として不明瞭なのは欠点だと考えられている.だが,知的グルたちの口話や文章では,そうでもない.往々にして,読者たちは自分が理解しかねた事柄は深遠なのだと判断する.この「グル効果」を説明するために本稿が目を向けるのは,信用と解釈の心理,権威と論述の役割,そして集団のレベルで機能するときにこうした傾向・プロセスがもたらす効果である.集団のレベルでは,過剰解釈という暴走現象が生じることがあることを本稿は論証する.


  • 1 信じることと信用すること
  • 2 信用と解釈
  • 3 権威と論述
  • 4 権威への信用が暴走するとき
  • References

追記:関心があるという奇特な人がいたので訳した:PDF

2014年8月11日月曜日

マイクロソフトさまがまたやってる:Surface Pro 3 vs. Mac


なぜか Blogger で動画を埋め込もうとしてうまくいかないので,直接リンクだけ:

▼ 書き起こしと対訳

A: Wait. Are you running full Adobe Photoshop on a tablet?
えっ,タブレットでフォトショップ動かしてんの?
B: Yup, but it's not just a tablet, it's really a laptop. It's a Surface Pro 3 with a touch screen.
うん.でもただのタブレットじゃないよ.実はラップトップだし.タッチスクリーン付きの Surface Pro 3 だし.
A: Well, it can't be as fast as my Mac.
まあ,ぼくのマックほど速いわけないっしょ.
B: Sure it can, and it is.
それが同等なんだなこれが.
A: But you probably can't plug anything into it.
でもなんでもつなげるわけじゃないでしょ.
B: I have a USB, Mini Display Port -- by the way, and this is my favorite: it's the kickstand.
USBポート1つと Mini Display Port もあるよ――ちなみにぼくのお気に入りはこのキックスタンドでね.
A: So you're saying it does more than my Mac.
じゃあなに,ぼくのマックよりできること多いって言うの?
B: Well, technically, YOU said it.
まあ,厳密にはキミがそう言ったんだけどね.
(※YouTube の動画には自動で機械的な書き起こし字幕がついてくれて,ないよりはマシな程度に役に立つものの,いまのところ誤認識が目立つ.上記のはぼくの人力.)